床に膝をつき、泣き崩れる真琴を見ると心が痛んだ。
ベッドから立ち上がり、真琴の前で俺も膝をついた。
すると、真琴は俺の肩を何度も何度も叩き始めた。
「どうしてー?ねぇ?…健…どうして教えてくれなかったの?なんでよ。なんでなの?ばかぁー…健のばかぁー」
真琴の涙の訴えに、張り詰めていた糸が切れた。
ーガシっ!
俺は真琴を強く強く…抱きしめた。
真琴は震えている。
そして、真琴の細い身体がさらに細く弱く感じる。
「…健…のばかぁ…」
真琴は俺の背中を叩きながら、腕の中で泣いている。
「ごめん…ごめんな…真琴」
何度も何度もそう繰り返した。