しばらくして、真琴ちゃんの彼がファミレスにやってきた。 爽やかで優しそうな彼だった。 私と廣川くんが居ることに、最初は戸惑っていたけど、すぐに打ち解けた。 そして、数分話したところで、 「じゃあ、真琴…映画でも見に行こっか」 彼は真琴ちゃんの手を取り、ファミレスを2人は出て行った。 取り残された、私と廣川くん。 なんだか重い空気が流れた。 「真琴って呼び捨てにすんなよな…」 ポツリと呟いた廣川くんに何だかすごく切なくなった。 彼の淋しそうな目が愛おしくなった。