そして、数カ月が経った頃、彼女から朗報が届いた。
「絵里さん!2つ嬉しいニュースがあります!」
ファミレスで友達とご飯を食べていると、真琴ちゃんがニコニコ顔でやってきた。
そして、その後ろには複雑な表情の廣川くんの姿があった。
廣川くんに逢うのはあの日以来の二回目だった。
廣川くんは会釈したので、私も会釈で返した。
「どうしたの?2人で」
別の席に移動し、真琴ちゃんのニュースを聞くことにした。
「すみません、なんか友達と食事中だったのに…」
「いいの、気にしないで。それより…」
「絵里さんにモデルを頼んだ写真が大会で賞取りました!」
「本当!?すごい!おめでとう」
「はい!もう本当に嬉しくて…。早く知らせたくて、来ちゃいました。本当にありがとうございました。絵里さんのおかげです」
「違うよ。真琴ちゃんの撮影の実力よ」
真琴ちゃんの嬉しそうな顔に私も本当に嬉しかった。
でも、隣に座る廣川くんは何故か浮かない顔をしてた。
2つ目のニュースでその訳が分かった。

