私も晴人くんの側に居れてすごく幸せだったよ。



たくさんドキドキしたし、晴人くんの優しさがいつも私を癒してた。



晴人くん…





晴人くんを好きだった気持ちに嘘はない。



大好きだった。








「真琴、廣川さんに逢ってないんだろ?」


私は小さく頷いた。


「このままだと絶対後悔する。真琴、逢いに行ってきちんと向き合わないと駄目だよ。逃げちゃダメだ」



分かってる…



頭では。



ただ、どうしても気持ちが追いつかない。



「晴人くん…あたし、怖いの…どうしても受け入れきれないの」


「真琴…」


泣きじゃくる私を晴人くんはぎゅっと抱きしめてくれた。



「晴人くんごめんね…ごめんね…」


「大丈夫。大丈夫だから…」






どうして、私は健なんだろう?



こんなに私を晴人くんは想ってくれているのに…。


色々な想いが涙で流れていた。