「晴人くん…」 「…でも、真琴の心の中にはずっと廣川さんが居たんだね。二か月前…この公園で、真琴を見掛けたんだ。夜遅かったし、心配だったから声をかけようとしてたけど…声かけれなかった」 二か月前? 私が戸惑っていると、晴人くんは再びゆっくりとベンチに座った。 晴人くんがじっと私を見つめる。 私も晴人くんを見つめた。 「真琴泣いてたんだよ」 え? 二か月前って… ハッとした。 二か月前、確かに私はここで泣いた。 健が、アメリカに行っちゃったから…。