「ただいま…」 家に帰ると、玄関には男物の靴が一足並んでいた。 健?! 退院したの? 帰ってきたの? もしかして、 健が病気なんて、あたしの悪夢だったの? リビングの扉をそんな思いで開けると、 「おかえり。真琴」 「晴人くん…」 晴人くんがリビングのソファに座っていた。 晴人くんに会うのは、あの花見をした日以来だった。 何度かメールや電話をもらっていたけど、返信していなかった。 こんな気持ちの中、返信出来ずにいた。 でも、晴人くんの変わらない優しい笑顔がそこにはあった。