「はぁー…」 会社を一歩出ると、緊張が溶けて一気に力が抜ける。 足がフラフラする。 グー。 お腹が鳴った。 時計を見ると、ちょうどお昼時だった。 ピピピッ お腹の虫と同時に携帯電話の着信音が鳴る。 「もしもし、夏美?どうしたの?」