何度も何度も言い聞かせた。 晴人なら真琴を幸せにしてくれる。 あいつが真琴を想う気持ちは遊びなんかじゃない。 それが、すぐに分かった。 だから、安心出来るはずなのに他のやつに真琴を託すなんて… 胸が苦しくて仕方ない。 こぼれる涙を必死に拭った。 もう一度頭を下げて、立ち上がると少し足がフラついた。 視界がまだボヤけていて、足元がおぼつかない。 振り返って一歩足を踏み出し、顔を上げた。 その瞬間、頭が真っ白になった…