俺はフっと笑った。 そんな俺を見ながら祐樹がニヤニヤしている。 「なんだよ?」 「いや、別に」 祐樹は、何食わぬ顔で歩き始めた。 「なんだよ!言えよ」 俺は、後ろから祐樹の背中に飛び乗った。 「おもてー。下りろばか!」 「お前が吐かないからだ!」 「いてーな!髪引っぱんなよ!」 祐樹とのこんなやりとりは、日常茶飯事。 こんな調子のままグランドに出ると、名前を呼ばれて振り返った。 そこには、真琴の親父さんとお袋さんが居た。