10年後も…〜song for you〜


「え?」


晴人くんのまっすぐで悲しげな目が私の心に突き刺さる。



私は、思わず目を逸らした。




「真琴と廣川さんの間には、深い繋がりがある気がする。俺なんかが入れない、深い絆が…」






私と健の間の絆?




それは、幼なじみで人より付き合いが長いだけじゃないの…?




どういうこと?




「真琴は、自分の本当の気持ちに気付いてないんだね」


「え?本当の気持ちって…?」








晴人くんは少し間を置いて…





静かに口を開いた。









「彼は、真琴が好きなんだ。真琴も…」





晴人くんは辛そうな顔で私を見た。



「真琴も…廣川さんが好きなんだよ」



そんな晴人くんの言葉に私は唾を飲み込み固まった。