「え?」
晴人くんのまっすぐで悲しげな目が私の心に突き刺さる。
私は、思わず目を逸らした。
「真琴と廣川さんの間には、深い繋がりがある気がする。俺なんかが入れない、深い絆が…」
私と健の間の絆?
それは、幼なじみで人より付き合いが長いだけじゃないの…?
どういうこと?
「真琴は、自分の本当の気持ちに気付いてないんだね」
「え?本当の気持ちって…?」
晴人くんは少し間を置いて…
静かに口を開いた。
「彼は、真琴が好きなんだ。真琴も…」
晴人くんは辛そうな顔で私を見た。
「真琴も…廣川さんが好きなんだよ」
そんな晴人くんの言葉に私は唾を飲み込み固まった。

