晴人くんの心臓の音が早くなっているのが分かる。


私を包み込む腕が力強くて熱い。



晴人くんの想いがまっすぐと伝わってくる。




晴人くん…。




ごめんね…。




晴人くんを傷つけてるよね?




罪悪感から、抱きしめ返すことが出来ない。



しばらくして、晴人くんはゆっくりと私から離れた。


「真琴…ごめん」


ち、違うよ!


晴人くんが謝ることじゃない…。



悪いのはあたしだよ…。