10年後も…〜song for you〜


ドラム缶のグリルを晴人くんと祐樹くんが運んで来ていて、後ろから健が炭とトングを持って来ている。夏美もまな板と包丁を借りて来ていた。


「ふぅー。結構重いなー」

ドラム缶のグリルを置いて、祐樹くんが、息を吐いた。

「お待たせ。じゃあ、僕火を着けます」

「お前、着けれるのか?」

祐樹くんが疑った目で晴人くんを見た。

「だいたい、バーベキューの時はいつも火付け役なんで、コツ知ってるんすよ」

晴人くんが、自信あり気に言った。

「そっか。なら頼む!」

「任せて下さい!」




そんな2人の会話をよそに、健は炭を運んで疲れたのか、ペットボトルの水をグッと飲んでいる。そして、地面に座って2人の会話をじっと聞いている様子だった。



「真琴、柏木さん。まな板と包丁借りて来たよー」

夏美はテーブルにまな板と包丁を置いた。

「じゃあ、切ろっか!」

絵里さんの言葉に、私達は野菜を切り始めた。