絵里さんの電話は繋がらなくて、なんだか不安になる。



でも、しばらくして、


「あ!あれじゃない?」

夏美が指差したところに、健が来ていた。


ホッと一安心。


健、やっぱりキツそう…。



そんな健に、一目散に絵里さんが駆け寄った。


「大丈夫?」

「わりー。みんな遅くなって」

「すごい汗…。健大丈夫?」

絵里さんが心配そうに、健の腕を撫でている。





やっぱり少しモヤモヤする。


健の身体を心配してるよりも、2人の姿に嫉妬している自分が嫌になった。



「大丈夫ですか?荷物持ちます」

晴人くんが、健の荷物を受け取った。

健は、晴人くんをまじまじと見ているのが分かった。