10年後も…〜song for you〜


「お前がずっと就活頑張ってきたの知ってるしよ。まーなんつか…」

「何?」

「それに、お前の愛しいはるとくんの顔を拝めるチャンスでもあるしな。どんなアホずらか見てやる」


は?なにそれ?

嬉しい気持ちから、一気にイラっとした。



ニヤニヤ顔の健の頭をもう一度叩いた。

「いてぇ!お前、暴力ばっかしてると愛想尽かされるぞ!」



「あんたが変なことまた言うからでしょ!」

そして、私はまた健を置いて先に歩き出した。








気付けば、もうすぐ駅だった。


しかし、駅を前にハッとして、再び立ち止まった。