「あ、そっか…うん。友達誘うね」
『再来週末くらいには、花見出来そうだし、バーベキューとかしよう』
「…うん。そうだね」
『じゃあ、また連絡するから!メールと電話嬉しかった!』
そう言って晴人くんからの電話は切れた。
デートじゃないことにがっくり…。
口をとらがせて、携帯電話を閉じた。
花見かぁ…。
2人より、みんなでワイワイした方が楽しいもんね。
仕方ないか…。
空をもう一度見上げて、気持ちを切り替えた。
そして、先を歩く健の背中を追った。
健のとこまで小走りでたどり着き、健の背中を軽く叩いた。
「いてぇな!なんだよ」
健が不機嫌な顔で私を見た。