「健見て…虹!」 真琴の言葉にハッとした。 真琴が指差した空に、綺麗な虹が掛かっている。 俺も真琴の隣で空を見上げた。 今、時が止まってしまえば良い… 俺は、こみ上げてくる想いを抑えきれなくなりそうになっていた。 「真琴…俺ー」 ーピピピッ! 真琴の携帯電話が鳴った。 そして、電話に出た真琴の第一声に俺は言葉を飲み込んで、ため息をついた。 「もしもし!晴人くん」 真琴の嬉しそうな顔に、ナイフでえぐられたような気持ちになった。