しばらく歩いて、俺の足が止まった。 桜並木道… 数メートル先に、アイツの姿が目に飛び込んできた。 俺は、息を呑んだ。 真琴は、写真を撮るのに夢中で俺にまったく気付いていない。 相変わらず、写真を撮るの好きなんだなぁ…。 真琴は、生き生きとした表情をしていて、すごく幸せそうだ。 写真を撮ってる時のアイツは、1番輝いて見える。 俺は、一歩一歩ゆっくりと近づいて行った。 いつになったら、気付くのか…。 少しニヤついた。