「べ、別に」 「うそ。顔に書いてあるわよ」 お母さんはニコニコしながら、リビングで夕食後、テレビゲームに夢中な健を見て小声で話しを続けた。 「お母さんは嬉しい。正直やっぱりすごく心配だったから。だって、いきなりアメリカよ。お父さんが生きてたら、絶対反対していたはずよ」 「まぁ…ね」 お母さんの言うことは、ごもっともだと思う。 そもそも、突然アメリカに行くなんて、健の考えが分からなかった。