「健くん、珈琲好きだったよね?」 桐谷が珈琲カップを取りながら、首をかしげた。 「あ、いや今はなんとなくお茶が飲みたくて…」 「アメリカ行って、食生活が変わったのか?って、アメリカにお茶なんてあんのか?つーか、アメリカ行きてなぁ俺も。ラスベガスでぱーと遊びて〜!あ!つーか、お前…俺らにお土産は??」 ペラペラ喋りまくる祐樹を横にふっと笑いながら、桐谷が出してくれたお茶を飲んで息をついた。 その時、 ーピピピピッ 俺の携帯電話が鳴った。