髪や洋服を拭いてる俺の横で、祐樹が予想通り追求し始めた。 「昨日は、バイト中でゆっくり話す暇なかったけど、俺すげーびっくりしたんだけど?お前なんで日本に居んだ?」 「……」 「何があったか知らねーけど、お前さー」 「金さ、バイト決まったら返すよ。…桐谷ありがと」 「ううん」 祐樹の言葉を遮り、タオルを桐谷に返して、俺はメニュー表に目を向けた。 メニューなんて今更見る必要もないくらいの常連だけど、 無意識に、祐樹から目をそむけていた。