私の質問に祐樹くんの口が開きかけようとした瞬間、 ーガチャ! お店の入り口が開いた。 「いらっしゃ…あ、健くん」 健くんが、入店してきた。 噂をすればなんとやら…。 「ちょっと、健くん?!傘持ってなかったの?」 健くんは、びしょ濡れだった。 入って来た時の表情は、すこし曇っていたが、私と祐樹くんを見るとすぐに笑顔になった。