真琴は携帯電話を閉じて、 「もう一曲聴きたいなぁ。弾いてよ」 と、目をキラキラさせてお願いしてきた。 真琴のペースに完全のまれてる気がするが、俺はギターを構え、チューニングを始めた。 「ねぇ健…ごめんね」 突然真琴が謝ってきた。 「ん?」 チューニングしながら、真琴の話しを聞く。 「だって、あたし…」 その時、急に鼻がムズムズしてきた。