真琴の目線がまた俺に動いた。 「こんな時間なのに、お前ひとりかよ?は…はるとってやつとデートだったんだろ?」 俺の言葉に、真琴の表情が変わった。 優しい目をしてギターを見つめていた表情が消え、怪訝な顔になる。 「…だから何よ」 「お前も一応、女だろ?送り届けてやることも知らないのか?」 俺の言葉に真琴が深い溜息をついた。 「一応って何?また喧嘩したいの?」 は? ちげーよ。 俺はお前が心配なだけで…。 でも、そんなことは言えない。 くそ。 俺は唇を噛みしめた。