駅に到着。
待ち合わせした場所に立った。
「久しぶりに身体動かしていい汗かいた。すごく楽しかった!」
晴人くんが、そう言ってにっこり笑った。
「また行こう!俺、スポーツなら得意だから、なんでもいける。俺、こういうデートしてみたかったから、嬉しい!」
晴人くんのそんな言葉が嬉しくて、顔がにやけてしまう。
それと同時に帰りたくない気持ちが積もってしまう…。
「うん。行こうね!…じゃあ、もうここでいいよ。またね…」
後ろ髪引かれる想いで、晴人くんと繋いでいた手を離すと、
晴人くんが、慌てて私の手を取った。
「家まで送るよ!もう遅いし」
そう言って、またも頭を撫でてくれる。

