10年後も…〜song for you〜


駅に到着。


待ち合わせした場所に立った。



「久しぶりに身体動かしていい汗かいた。すごく楽しかった!」


晴人くんが、そう言ってにっこり笑った。

「また行こう!俺、スポーツなら得意だから、なんでもいける。俺、こういうデートしてみたかったから、嬉しい!」

晴人くんのそんな言葉が嬉しくて、顔がにやけてしまう。


それと同時に帰りたくない気持ちが積もってしまう…。



「うん。行こうね!…じゃあ、もうここでいいよ。またね…」



後ろ髪引かれる想いで、晴人くんと繋いでいた手を離すと、



晴人くんが、慌てて私の手を取った。



「家まで送るよ!もう遅いし」


そう言って、またも頭を撫でてくれる。