「映画やめとこ。多いし」

「え?あ、うん。そうだね…」

そう言った晴人くんは、私の腕を取って、来た道を引き返した。


慌ててる…?



「晴人くん??」


晴人くんは、無言のまましばらく歩いてた。


どうしたんだろう…?




誰か知り合いでもいたのかな?



もしかして会いたくない相手?






嫌な予感が走る。