お嬢様の仰せのままに。




「颯…!」

「いーじゃん写真くらい」

「そうじゃなくてっ、」

「ほら、手」

「…っ」


手を繋がれた事で、言おうとした不満は呑み込んでしまった。



―・・・


「ありがとうございました~!!来月発売なんで、

よかったら雑誌も買ってくださいね~」


ポラを一枚ずつ貰って、スタッフさん達と別れた。

それでも離れない、あたしと颯の手。


「な、次ゲーセンでも行こっか」

「…うん」