お嬢様の仰せのままに。




「ねぇ、あの男の子かっこよくない?!」

って、色んな所から聞こえる声は聞こえないんだろうか…

「はい、あーん」

「は?」

「ソーダ。あーん」

「…い、いやいやいやいやいや」

「ほら早くー、溶けるだろ!」


ずい、とあたしの口元に差し出される、
水色のアイスが乗ったスプーン。


「…あー…ん…」

「ははっ!よし、いい子」

「~っ…」


赤くなる顔と口の中の冷たいアイスが対照的で、変な感じだった。