お嬢様の仰せのままに。




「…颯、甘い物好きだよねっ」


なんて言いながら、歩き出した颯を追って教室を出る。

「放課後デートだ」って、ドキドキを隠して。



―・・・



「おいしい!」

「よな!来て正解!」

「颯の何味?」

「ソーダ。お前イチゴだろ、くれ」

「いいよ、トレードね」


店内は女子高生で溢れていて、男子は颯くらい。

それでも物怖じしないし、
ちらちら向けられる視線もまったく気にしてない颯。