「……」 最悪の夢見。 「…何で、今更」 今更、あんな昔の夢を見たんだろう。 きっと最近、安定し過ぎてるからだ。 「さーな、起きろー…って、起きてたか」 「…うん」 「おはよ。寝癖すげぇぞ」 無遠慮にドアを開けてずかずか入ってくる颯。 こんなのも、あちこちに跳ねてる髪を触られるのも、当たり前。 なのに今日は、やっぱり。 「…ご飯いらないから」