お嬢様の仰せのままに。




学校に向かうリムジンの中。

今日は寝起きが悪かったせいで上手く巻けなかった髪を、
颯が手直ししてくれてる。


「お前はどうせまた一位だろ」

「じゃあ颯は二位だね」

「だろうな。何点差まで縮まったかな~」


颯はもはやあたしを抜けないと思ってるみたいで、
何点まで差が縮むかで勝負してるらしい。


「はいよ、出来た。俺完璧」

「ありがとう、颯」


くるくるの巻き髪はやっぱり、テンションが上がる。