「いっ!?」 思い切り足を踏み付けて、颯の腕の中から逃げ出す。 「おまっ…手加減しろよ!!」 「いーやー!!」 追い掛けて来るから、全速力で走って逃げた。 子どもの頃に戻って遊んでるみたいで、 ちょっと楽しかったっていうのは颯には秘密。 ―・・・ 「そうだ、今日考査の結果出てるってよ」 「あぁ…」