「…遅いわよ!」

「は?!」

「3秒以内に来なさいよ!!」

「無茶言うな!!」


しばらくふたりで睨み合い。


「…ごめんなさい」


小さな声で呟いて、チュニックの裾を握って俯く。


「ん。飯食おうぜ」

「…うんっ」


歩き出した颯の後ろを、少し遅れて着いて行った。



―・・・


「そういやさ、もうすぐテストだよな」

「…そうなの?」