「そろそろ疲れたろ?寝るか」 「…うん」 「待ってて」 部屋から出て行った颯を待っている間に、 勉強道具を片付けて明日の準備をする。 こんなの放っておけば、メイドか執事か、颯がやってくれるけど。 そういうのは何となく嫌で、極力自分でやる事にしてる。 「お待たせ」 「…何、それ?」 颯が持ってきた、トレーに乗ったマグカップ。 「ホットミルク。淹れ立て」