二度と来ない夏



朝起きれば、いつもとは違った景色。

「そっか、母さんに・・・。」

俺は昨晩を思い出した。

まだ朝早く、学校の準備をするには

早かった。

母さんはまだ寝ているようだ。

ダイニングテーブルの上には

母さんの財布やら化粧品やらが転がっていた。

そして、それと一緒に

一つの封筒が置いてあった。

最初は仕事のものだと思った。

しかし、宛先は

「藍川由紀恵様」

に並んで

「藍川和希様」

と記されていた。