「久しぶりね、何日ぶりかしら。」

俺は頭の中で数えてみた。

「5日。」

そう言っても5日前だって

会ったとはいえない。

すれ違いに出て行ったため、

言葉は交わしてない。

母さんは家に帰ってきてるというのに

スーツを着ていた。

「また仕事?」

「ううん。今日は外食でもしようかなと

思ってね。和希も着替えてきなさい。」

俺は胃が一気に重くなった。