二度と来ない夏



自分はつくづく女に対して

免疫がないなと思った。

いや、そうではない。

理紗さんと千夏はかわいすぎたのだ。

笑顔が可愛い大人の理紗さん、

ショートカットの似合う

元気ある千夏。

いわゆる美人姉妹ってやつだ。

「ねぇ、和希。

この後、拓哉のところに行くんだけど

一緒に行かない?」

「拓哉?」

千夏曰く拓哉と言うのは

千夏の同級生だという。

「紹介したいんだ。

それに拓哉が宿題写させてほしいって

私にさっき頼みこんできたんだよね。」

「千夏、それだったらこれあげる。」

理紗さんはポケットから小銭を出した。

「アイスでも買っていきなさい。

拓哉君の大好物でしょ?」

理紗さんは優しいなと思った。