二度と来ない夏



「えっ?」

理紗さんは真剣な目をしていた。

「和希君の目って綺麗だよ。」

俺は自分の目を思い返した。

茶色がかった普通の目。

綺麗、という形容詞をつけるほどではない。

どちらかというと、

理紗さんの目の方が綺麗だ。

「形、とかじゃなくて。

濁りがない。羨ましいよ。」

「理紗さんの目、綺麗だと思いますよ?」

俺は素直な感想を言った。

「それはどうかな。」

理紗さんは苦笑した。

「ただいまぁ。」

そのタイミングで帰ってきた。