朝起きると居間には朝食が並んでいた。

ご飯、卵焼き、納豆、味噌汁。

まだ温かい。

東京では朝は食べないか

パンやコンビニのものを食べてたので

暖かみのある朝食だと思った。

とりあえず、朝食をもさもさと食べる。

「ごめん下さぁい。和希って言う人いる?」

玄関先から女の子の声。

しかも俺を呼んでいる。

俺は箸をおいて玄関に行った。

そこには大きなエナメルバックを

肩から下げたショートカットの女の子。

「えっと、あなたが和希?」

女の子は目を輝かせて聞いてきた。

「あっ、はい。」

「うち、そこのアパートに住んでる

中二の原田千夏。

この夏休み中はここにいるんでしょ?

だったら一緒に遊ぼうよ。

んじゃ、うちは部活行ってくるね。」