二度と来ない夏



僕が来た日の夜ご飯は

オムライスだった。

あの気難しそうな寡黙な老人が

まさか孫に合わせてオムライスを

作るなんて思わなかった。

そのオムライスが

祖母が食べたいものじゃないことぐらい

先程からオムライスを気味悪そうに

じろじろと眺めているのから

十分に察する事が出来る。

「・・・それ、おいしいのかい?」

俺はすでに半分以上食べていた。

「はい。・・・絹江さんは

料理が上手いんですね。」

実際オムライスはとてもおいしかった。