母が自分の母と仲良くはない、 そんなのあの手紙を読む前から 気づいてはいたんだ。 父親についても何も言わないし。 母は俺に全てを隠している。 自分の母親と何があったのか、 俺の父親は誰なのか、 俺だって知りたい。 ある意味、この夏はチャンスだ。 母の母、絹江さんなら 全部を知っている。 新幹線が最終駅についた。