振り向くと、そこにいたのは仏頂面の女の子。 ――この人は確か、私のクラスメイトの… 「…ゆきなちゃんだ!!」 「うん」 加藤 ゆきな(カトウ ユキナ)。 仏頂面がデフォルトの彼女は私の言葉に一つ頷くと、スッ…と私の横を通り過ぎた。 「……っあ、ゆきなちゃん!!」 そこで始めて自分の作ったチョコの存在を思い出した私は、ゆきなちゃんに立ち止まってもらうべく声を出し――… 「………なに?」 「…………」 何食わぬ顔をしてメイド服を手に取るゆきなちゃんに、思わず固まった。