【校門前で水色の手紙を握りしめる、一人の少女と目が合った】 『……あれ?』 確かあの子は、隣のクラスの星崎 梨乃ちゃんだ。 個性的な人が多いこの肉球学園の中では割と珍しい普通人で、 同じく普通寄りである私は彼女と仲がいいんだ。 ……なんて考えながら、 「梨乃ちゃんおはよー」 と声をかけてみると、水色の手紙を大事そうに握りしめたまま 「お…おはよう……」 と言って小さく微笑んだ。