効果は覿面(てきめん)!!
飛び上がるようにして起き上がった裕也さんは、血走った目で周囲を見回し始め――…
「…あれ?今、神無って……」
「あー、幻聴じゃないですかね」
どーもこんにちは、と投げやりに挨拶する私を前にうなだれて見せた。
「なぁんだ……俺、折角神無から愛の詰まった手作りチョコを貰えると思ったのに」
「……はぁ」
「今朝は恥ずかしがって俺に渡さないで学校出て行ったから、追いかけたら殴られたし……」
その一言で、私はやっと裕也さんが倒れていた理由を理解した。
『なるほど、神無ちゃんにやられたのか……』
さすが神無ちゃん。
蹴り一発でここまでのダメージを与えられるとは……。

