楓は、私に気をつかわせないように 嘘をついている…。 「痛く、ない?」 「ん、大丈夫」 スーパーで買った 楓の好きなキャラメルを 渡すと、 嬉しそうに受け取った。 「ありがとっ!」 …楓に言わなきゃ。 「………あのね」 「何?」 「…私、廉と…付き合うことに、なったの」