…今、財布には二千円しかないけど………。 「…私として」 二千円札をギュッと手に握って呟いた。 「あははっ!光ちゃん、無駄だよ。二千円なんかしょぼいし、廉はあたしにしか興味ないから」 玲奈が光をバカにするように笑っていると… 「玲奈、悪いけどお前にはもう興味ないから」 と、廉は玲奈から離れて 光を後ろから抱きしめて言った。