「…楓?」 顔を覗きこんだ瞬間、廉は大きく目を開いた。 …顔には沢山の傷。 誰かに叩かれたようなアザが頬とおでこに。 …何だ、これは。 「楓、誰にやられた」 「………」 --このまま学校に連れて行くわけには…-- 楓の腕を引っ張り、近くの公園へ向かった。 とりあえず、ベンチに座らせ顔を覗き込んだ。