「起きてよ…」 兄の肌は真っ白で冷たかった。 「嘘は辞めてよ………」 兄の死を受け入れてないのに、自然に涙が 溢れ出した。 「…やだっ………、目を開けてよっ!」 兄は目を開けてはくれなかった。 頭の中が真っ白になって何が起こったのかも 分からなくなった。