…今思えば、本当は好きだったのかもしれない。 ずっと、尊敬していたから。 兄と話したのは、これが最後だと気づかずに。 「はぁっ…、はぁっ………お兄ちゃんっ!」 急いで病室に行くと、父と母は涙を流していた。 「…光っ………」 ベッドで眠っている兄。 「…どういう、こと………?」