桜の花びらが風に乗って 誰もいない教室に入ってきた。 沢山の思いでがつまった教室。 沢山の友達。 光は、皆が帰った後も 一人で教室に残っていた。 「…さよならって、こんなに寂しいんだね」 いつも、賑やかだった教室も 今は孤独な教室に変わっていた。 「…光?」 と、誰かが呼ぶ声がしたので振り返ると…、 楓がいた。