雫の後ろをついていってると、 急に雫が止まった。 「…何止まってんだよ」 「廉さん、ここからは一人で行ってください」 「は?」 どういう意味だ。 一人でって………。 「この廊下の一番奥の部屋です。では!」 そう言って、雫はニコッと笑って 廉の前からいなくなった。 「………何だ、あいつ」